TREK 新型Emonda SLRに乗ってみた
気がついたら2021年になっていました。 今年はもうちょい更新頻度を上げていけたらと思います。
さて、巷で話題の新型Emondaを借りれる機会があったのでお借りして乗ってきました。(借りたのは去年だけどな!)
スペックは以下の通り。
2021 TREK Emonda SLR 7 サイズ52cm
・フレーム・・・OCLV800
・コンポ ・・・シマノ アルテグラ Di2
・ハンドル・・・Bontrager Aeolus RSL VR-C Handlebar / Stem
・タイヤ ・・・Bontrager R3 25c
ちなみに今回借りたバイクはホイールが以下のものに変更になっておりました。
・ホイール・・・Aeolus RSL37 クリンチャー
新型Emondaを引っさげて向かった先は浜松の北に位置する天竜。秋葉ダムまでの往復70km程を走ってきました。
まず驚くのは漕ぎ出しの軽さ。ホイールがRSL37というトップレンジのホイール、また新型のステム一体型ハンドルが付いていたというのもありますが、とにかく一踏み目のスッとバイクが出る軽さというか、進み方はとにかく鋭い印象でした。 あっという間にスピードに乗せることができちゃう感じでした。
上りに関しても漕ぎの軽さは際立っていて、今回のバイクはフロント52Tがついていたのですが、50Tがついていると最初勘違いしていたくらいに軽かったです。ダンシングでも嫌な引っ掛かりがなく、軽くバイクを降ることができるので乗っていて気持ちいい。無駄にダンシングしちゃいます。
下りに関してもいわゆる軽量バイクにありがちなヒラヒラ感はなく、しっかりと狙ったラインをトレースできる感じです。このへんはディスクブレーキも関係ある感じですかね。重心が下の方にある感覚で、安定感がありました。
ライドした日は幸運にも(?)小雨が降り、路面が濡れていたような状況でしたがブレーキングにも一切の不安がなく下りを攻めることができました。
新型になりフレーム形状もエアロになったということで、平坦も十分にこなしている印象でした。エアロロードに乗ってる身としてはやはり高速域での巡航はやっぱり純粋なエアロロードに分があるという印象でしたが、時速30km前後で淡々と走るぶんには十分でしょうね。ただ、それ以上の速度域に持っていこうとすると結構しんどい気がしました。低速域での漕ぎの軽さ、加速の良さは特筆すべきところですが、ある程度の速度になると頭打ち感があります。エアロロードのどこまでも速度が伸びていくような感覚は新型Emondaにはなかったです。
ま、なんと言っても新型Emonda、クセがなくて乗りやすいバイクだという印象が強かったです。どんなシチュエーションでも平均点高めの走りをしてくれるし、なおかつしっかり快適性も持たせている。初めて乗ったバイクという感覚がなく、安心して乗れます。
ただ、クセがないということは個性がないということでもあり、なんというか尖った魅力を感じることはないバイクだな、という印象です。
確かになんでもそつなくこなせる優等生ではあるけど、愛すべきキャラというか、突き抜けた一点というものを感じにくいという点では面白みに欠けるでしょうね。
欠点はあるけどアホみたいに突き抜けた何かを持つバイクが好きな人がどれほどいるのか?ということと、やはり商品として売れるものを出すという点では新型Emondaは正しいと思います。
でも性能云々ではなく、趣味として、愛すべき強烈なキャラクターを求めるならスペシャのEthos(←スペル違ってました)Aethosを選んだほうがいい気がしますね。
一日走ってみて、新型Emondaはどのシチュエーションでも高いレベルの走りをしてくれる優等生キャラと言う結論に至りました。
とりあえず新型Emondaを買っとけば失敗はしない、というバイクです。誰が買っても満足できるバイクですね。
じゃあ、自分は新型Emondaを買うか?と聞かれると答えはNo。
やっぱりもっと個性の強い、尖った何かを持つバイクに乗りたいのです。 クセが強くて、乗りこなすためにバイクと格闘するような、手懐ける感があるバイクに魅力を感じる自分のような変人には、最初から従順で飼いならされた新型Emondaのようなバイクは魅力的には映らないかもしれません。
それでも性能が高いレベルにあるのは間違いないですし、レーサーや絶対にバイク選びで失敗したくない人にはドンピシャでハマるバイクですね。
人気すぎて在庫がないらしいですが・・・
とりあえず最新のハイエンドバイクに乗れて楽しかったです。
そろそろ新しいバイクが欲しくなりますね。 では。