リムブレーキの終焉?

 ディスクブレーキのロードバイクが一般的になってきてかなりの年月がたち、走り回っているロードの大半がディスクブレーキ、なんて世の中になってきましたがリムブレーキのロードバイクを所有しているものとしてはなんか寂しいというか、なんというかって話です。


先日発表されたジャイアントの新型TCRも、ついに?トップグレードのフレームでリムブレーキなくなってしまいましたね。(2024モデルまではトップグレードのアドバンスドSLフレームにリムブレーキ仕様あり)

これで大手のメーカーでトップグレードのフレームでリムブレーキ仕様があるメーカーってなくなってしまったんですかね?ざっと見たところメジャーどころはどこもハイエンドのリムブレーキモデルはなさそうですね。(コルナゴでさえも・・・)

ホイールメーカーも新しいホイールと言えば当たり前のようにディスク、シマノももうリムブレーキは切り捨てたかのような感じになってリムブレーキ仕様の部品を手に入れるのも苦労するような時代になってしまいましたね・・・ カンパニョーロも新しいモデルは見たところリム仕様無さそうですし。一応SRAMは現行モデルRED AXSなどはリム仕様のラインナップありますね。


そもそもプロ選手でない一般ユーザーにとってディスクブレーキのメリットがどれだけあるか?ってのを考えると案外そうでもなかったり。

特に油圧式になるとメンテの手間や音鳴りといったしょーもないトラブルが多いのでね。かくいう自分も油圧の面倒くささに嫌気がさして機械式ディスクにしたんですけど。

重量面でもやっぱりディスク(特に油圧)は不利だし、輪行する時めんどくさいし。

ディスクだと飛び道具(カーボンハンドルとか軽量ホイールとか)つぎ込んでようやく達成できる軽さをリムだとフツーのパーツとかであっさり達成できちゃったりしますし。

あとディスクになってフレームが無駄に硬くなっているような気がしなくもない。 フレームの末端ににブレーキがきているのでどうしてもブレーキに負けないように剛性をもたせる必要があり・・・剛性を高めた結果、乗り心地も硬くなってしまっているような気がしますね。その乗り心地の硬さを和らげるためにチューブレス化や太いタイヤを積極的に採用しているんじゃないでしょうか。と思わざるを得ない。 5mmクイックのディスク車体に乗るとわかるけどブレーキング時にすごい勢いでホイールがよじれようとするので、ディスクブレーキのパワーは強力なんだな、と。だからこそのスルーアクスルの採用だったり、末端の剛性を持たせようという設計だったりするんですけど。当然、重量はかさむよね・・・

雨の日でもガンガン走ったり、山を下りまくる人であればディスクのメリットは大きいと思いますが…ほとんどのユーザーはむしろリムで十分じゃない?とは思うんですけどね。

メンテがディスクほど手間ではないし。


確かにホイールのリムが摩耗するとか勿論リムブレーキにもデメリットはあるんですが、選択肢の一つとしてリムブレーキを残して欲しいなぁ、とリムのラインナップが消えた新型TCRのサイトを見てしみじみと思うのでした。



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